健康・機能性食品 比較シリーズ #2
内臓脂肪ドリンク、徹底比較
前回の「血糖値対策トクホ飲料、徹底比較」に続く第2弾。お腹まわりが気になる人向けに、ヘルシア緑茶や黒烏龍茶といった定番から、2025年に登場したばかりの新顔まで、内臓脂肪に着目したトクホ・機能性表示食品ドリンクを成分と価格で並べて比較する。
公開日 2026年9月6日
読了目安 8分
対象:トクホ・機能性表示食品 全6商品
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01 — Basicsそもそも内臓脂肪とは
体につく脂肪には、皮膚のすぐ下につく「皮下脂肪」と、胃や腸などの臓器のまわりにつく「内臓脂肪」の2種類がある。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて蓄積・分解ともに早く、食生活や運動習慣の見直しで比較的動かしやすいのが特徴とされる一方、たまりすぎると血糖値・血圧・血中脂質などに影響しやすいとも言われている。
今回比較するドリンクは、いずれもこの内臓脂肪(または体脂肪)に働きかける機能性関与成分を含み、消費者庁の許可・届出を経て「内臓脂肪を減らすのを助ける」といった表示ができる製品群だ。
皮下脂肪と内臓脂肪は、つく場所も動かしやすさも異なる
健診で使われる「メタボ」の物差し
特定健診(いわゆるメタボ健診)では、この腹囲の数値が内臓脂肪面積100cm²の目安ラインとして使われている。
02 — Ingredients効く仕組みは2系統
内臓脂肪ケアをうたうドリンクの関与成分は、大きく「脂肪を分解・消費する酵素を活性化するポリフェノール系」と「脂肪や糖の吸収そのものを穏やかにする食物繊維系」の2系統に分かれる。まずは今回登場する6つの成分を早見表として整理する。
540mg/350ml
茶カテキン
緑茶ポリフェノール。脂肪を分解・消費する酵素の働きを高め、エネルギーとして脂肪を消費しやすくする。
70mg/350ml
ウーロン茶重合ポリフェノール
烏龍茶由来。食事の脂肪の吸収を抑えて排出を増やし、食後の中性脂肪の上昇を抑える。
茶葉抽出
ケルセチン配糖体
玉ねぎなどにも含まれるポリフェノール。脂肪分解酵素を活性化し、8週間程度の継続摂取から体脂肪低減が報告されている。
食物繊維
難消化性デキストリン
水溶性食物繊維。脂肪の吸収を抑えるとともに、糖の吸収を穏やかにする働きも持つ「二刀流」成分。
米ぬか発酵由来
HMPA
2025年に登場した新しい関与成分。ほぼ無味・無臭で、お茶が苦手な人でも摂りやすい「水」タイプの製品に使われる。
0.1mg/350〜500ml
ローズヒップ由来ティリロサイド
ローズヒップのポリフェノール。ノンアルコールビールテイスト飲料など、お茶以外のジャンルにも展開されている。
03 — Comparison徹底比較:6商品スペック表
定番のトクホ4商品と、2025年に発売されたばかりの機能性表示食品2商品を並べた。カフェインの有無は就寝前に飲むかどうかの判断材料にもなるので、あわせてチェックしておきたい。
- 関与成分
- 茶カテキン
- 報告されている働き
- 脂肪の分解・消費を高め、内臓脂肪を減らすのを助ける
- カフェイン
- あり(80mg)
- 容量・価格目安
- 350ml・150〜180円
- 関与成分
- ウーロン茶重合ポリフェノール
- 報告されている働き
- 脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇を抑える
- カフェイン
- あり
- 容量・価格目安
- 350ml・150〜170円
- 関与成分
- ケルセチン配糖体
- 報告されている働き
- 脂肪分解酵素を活性化し、体脂肪(内臓脂肪+皮下脂肪)を減らす
- カフェイン
- あり
- 容量・価格目安
- 500ml・150〜180円
からだすこやか茶W+日本コカ・コーラ
トクホ(トリプル機能)
- 関与成分
- 難消化性デキストリン
- 報告されている働き
- 脂肪の吸収を抑え、糖の吸収を穏やかにし、内臓脂肪にも作用
- カフェイン
- 微量
- 容量・価格目安
- 525ml・140〜170円
特水(とくすい)サントリー・2025年10月発売
機能性表示食品
- 関与成分
- HMPA
- 報告されている働き
- BMIが高めの方の内臓脂肪を減らすのを助ける
- カフェイン
- なし
- 容量・価格目安
- 600ml・150円
からだを想うオールフリーサントリー
機能性表示食品
- 関与成分
- ローズヒップ由来ティリロサイド
- 報告されている働き
- 内臓脂肪(お腹の脂肪)を減らすのを助ける
- カフェイン
- なし(ノンアル0.00%)
- 容量・価格目安
- 350〜500ml・150〜200円
価格は執筆時点の一般的な小売価格帯の目安(税込)。店舗・時期により変動する。特水の希望小売価格は税別150円。各成分量はメーカー公表値に基づくが、リニューアルにより変更される場合があるため、最新情報はパッケージ表示を確認のこと。
04 — Guideニーズ別:どれを選ぶか
とにかく体脂肪・内臓脂肪を落としたい実績データが長く、効果表示も明確な緑茶系トクホ
ヘルシア緑茶
脂っこい食事が多く、食後の中性脂肪も気になる脂肪の吸収抑制に特化
黒烏龍茶
血糖値対策と内臓脂肪対策を1本でまとめたい前回記事の血糖値ケアとも重なるダブル(トリプル)機能
からだすこやか茶W+
お茶の味や色、カフェインが苦手ほぼ無味無臭・カフェインゼロの「水」タイプ
特水
晩酌はしたいが休肝日にもケアしたいノンアルコールで内臓脂肪機能をうたう数少ない選択肢
からだを想うオールフリー
05 — Know-howトクホと機能性表示食品、何が違う
同じ「内臓脂肪を減らす」という表示でも、審査の仕組みは異なる。
特定保健用食品(トクホ)
消費者庁が個別の商品ごとに安全性と有効性の科学的根拠を審査し、許可した表示のみを使える。許可には臨床試験などのデータ提出が必要で、審査には時間とコストがかかる。
機能性表示食品
事業者が自らの責任で科学的根拠を消費者庁に届け出る制度。国の個別審査は行われないため、トクホより新しい成分・商品がスピーディーに市場へ出やすい。
06 — Caution飲む前に知っておきたいこと
- いずれも「内臓脂肪を減らすのを助ける」食品であり、飲むだけで痩せる薬ではない。効果を最大化するには、適度な運動とバランスの良い食事が前提になる。
- ヘルシア緑茶・黒烏龍茶・伊右衛門特茶にはカフェインが含まれる。就寝前や、カフェインに敏感な人は摂取タイミングに注意したい。
- トクホの効果には個人差があり、全ての人に同じ効果が出るとは限らない。一部商品では長期摂取時の効果を疑問視する報道もあり、「飲めば確実」と過信せず、体調や体組成の変化を自分の目で確かめる姿勢が大切だ。
- 持病がある人、薬を服用中の人、妊娠・授乳中の人は、摂取前にかかりつけ医や薬剤師に相談を。
07 — Wrap-upまとめ
内臓脂肪ドリンクは、ここ数年で「お茶」以外にも「水」やノンアルコール飲料へとジャンルが広がっている。まずは自分の生活シーン(食事と一緒に飲むか、水代わりに飲むか、晩酌の代わりにするか)に合わせて1本を選び、最低でも8〜12週間は運動・食事とあわせて続けてみることが、内臓脂肪ケアの現実的な第一歩になる。前回の「血糖値対策トクホ飲料、徹底比較」もあわせて読むと、糖質・脂質の両面からの対策が見えてくるはずだ。